国鉄ホキ8000形貨車(こくてつホキ8000がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍したホッパ車である。
概要
ホキ8000形は、1967年(昭和42年)から1970年(昭和45年)にかけて汽車製造、若松車輛、川崎車輛にて18両(オホキ8000 - オホキ8017)が製造された石灰石専用の30 t積私有貨車である。
記号番号表記は特殊標記符号「オ」(全長が12 m をこえるホッパ車)を前置し「オホキ」と標記する。
外観は私有貨車では唯一の流し板付き側開き式(ホキ800形と同式)である。
所有者は、日鉄鉱業の1社のみであり常備駅は後藤寺線の船尾駅であった。
1981年(昭和56年)6月4日に全車(18両)が日本石油輸送に名義変更され、常備駅は南港駅へ移動になったが実際は、根室本線の東鹿越駅を基地として運用された。
荷役方式は、上入れ、自重落下流し板付き側開き式の下出し方式である。台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。
全長は13,800 mm、全幅は2,500 mm、全高は2,932 mm、台車中心間距離は9,700 mm、実容積は25.0 m3、自重は18.4 t、換算両数は積車5.5、空車1.8である。
1987年(昭和62年)1月12日に最後まで在籍した16両(オホキ8000 - オホキ8015)が廃車となり形式消滅した。
年度別製造数
各年度による製造会社と両数は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和42年度 - 16両
- 汽車製造 8両 日鉄鉱業(オホキ8000 - オホキ8007)
- 若松車輌 2両 日鉄鉱業(オホキ8008 - オホキ8009)
- 川崎車輛 6両 日鉄鉱業(オホキ8010 - オホキ8015)
- 昭和45年度 - 2両
- 若松車輌 2両 日鉄鉱業(オホキ8016 - オホキ8017)
参考文献
- 鉄道公報
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
- 吉岡心平『RM LIBRARY 152 無蓋ホッパ車のすべて(下)』(ネコ・パブリッシング、2011年)ISBN 978-4-7770-5323-0
関連項目
- 国鉄の車両形式一覧




