『星逢一夜』(ほしあいひとよ)は、宝塚歌劇団のミュージカル作品。作・演出は上田久美子が担当。
概要
江戸中期に藩主の子息と身分なき娘の恋を描く作品。2015年7月17日から8月17日に宝塚大劇場、同年9月4日から10月11日まで東京宝塚劇場にて、雪組により上演。なお、本公演は演出家の上田久美子の大劇場デビュー作。制作に当たっては、「郡上一揆をヒントにした」と述べている。
上田は本作で、第23回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。
併演作はバイレ・ロマンティコ『La Esmeralda』(作・演出:齋藤吉正)
2017年2月、雪組中日劇場公演で再演。併演作はショーグルーヴ『Greatest HITS!』(作・演出:稲葉太地)。
あらすじ
江戸時代中期、徳川吉宗
の時代。三日月藩の藩主の子として生まれた天野晴興は、農村で星を見るのが好きだった。そこはかつて百姓一揆があった場所で、村の子供たちから最初は歓迎されないが、次第に打ち解けて、その中の泉という娘と心を通わすようになる。しかし三日月藩では長男の跡取りが亡くなり、次男であった晴興はお城へ呼び戻されてしまう…。
そして時は流れ、出世した晴興は将軍の姪との結婚話が進んでいた。そんな中、晴興は泉と再会。しかし泉も幼なじみの源太との結婚が決まっていた。泉がまだ晴興を想っていることを察した源太は、晴興に泉を譲ろうとするが、晴興は思い悩んだ末にこれを拒否する。
さらに時は流れ、晴興は老中となり享保の改革を進めるが庶民の暮らしは貧しいものとなっていた。泉と結婚して幸せだった源太だが、貧しい暮らしから村を救うため、一揆を起こし晴興と戦う決心をする…。
主な配役
*()内は新人公演キャスト。不明点は空白とする。
スタッフ
- 作・演出:上田久美子
- 作曲・編曲:高橋誠、青木朝子、高橋恵
- 音楽指揮:佐々田愛一郎(大劇場)、西野淳(東京宝塚)
- 振付:若央りさ、峰さを理
- 殺陣:清家三彦
- 装置:新宮有紀
- 衣装:任田幾英
- 照明:勝柴次朗
- 音響:実吉英一
- 小道具:加藤侑子
- 歌唱指導:山口正義
- 衣装生地提供:ニットーボー
脚注
外部リンク
- 2015年 宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演(宝塚歌劇・公式)
- 2017年 中日劇場公演(宝塚歌劇・公式)




