トーマス・ジェイコブ・ブラック(Thomas Jacob Black, 1969年8月28日 - )は、アメリカ合衆国の俳優・歌手。
来歴
生い立ち
カリフォルニア州サンタモニカにて生まれる。父はイギリス系、母(旧姓コーエン)はユダヤ系。父は結婚後にユダヤ教へ改宗。ジャック自身もヘブライ語学校に通った。10歳の時に両親は離婚。13歳の時にコマーシャルに出演している。カリフォルニア大学ロサンゼルス校在学中にティム・ロビンスの劇団「アクターズ・ギャング」に参加。後に大学を中退。
キャリア
1992年にティム・ロビンスの監督デビュー作『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』で映画デビュー。
1994年には俳優のカイル・ガスと共にコメディ・バンド"テネイシャスD(英:Tenacious D)"を結成。1999年にはテレビシリーズも放映された。その過激なパフォーマンスときわどいジョークが受け、ライブのチケットは毎回ソールドアウトだという。アルバム2枚とライヴDVDも発表している。2006年には映画化された。
1997年には「ジャッカル」に出演し、ブルース・ウィリスと共演した。
2000年公開の『ハイ・フィデリティ』のオタク青年役で一躍脚光を浴び、2001年公開の『愛しのローズマリー』で初主演を果たしブレイク、2003年公開の『スクール・オブ・ロック』は全米で初登場1位を記録する大ヒットとなり、スターの仲間入りを果たした。
2018年にはハリウッドの殿堂入りを果たし、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにて本人を表彰するプレートが公開された。
音楽のキャリア
カイル・ガスとのデュオ「テネイシャスD」では1995年にビルボードHot100で78位をマーク、2015年のグラミー賞ではカバー曲「The Last in Line 」でベスト・メタルパフォーマンス賞を受賞した。ソロでは2023年の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の劇中歌である「ピーチス(原題:Peaches)」がビルボードHot100で83位で初登場し最高56位を記録した。
私生活
1997年から2005年までコメディアン兼女優のローラ・カイトリンガーと交際。2006年3月14日にチェリストのターニャ・ヘイデン(父親はジャズ・ミュージシャンのチャーリー・ヘイデン)と結婚。同年6月10日に長男(サミュエル・ジェイソン)が、2008年5月に次男(トーマス・ジャック)が生まれている。
出演作品
※太字表記は主演。
映画
テレビシリーズ
コマーシャル
- ピットフォール(米国)初のメディア出演
- ネスプレッソ(日本)ジョージ・クルーニーと共演
テネイシャスD
ジャック・ブラックとカイル・ガスによるシニカル・ギャグ・バンド。ファースト・アルバム作と2枚組DVDは日本でもエピックソニーからリリースされた。
- 2001年 Tenacious D - テネイシャスDのデビュー・アルバム
- 2004年 Complete Masterworks(DVD)- テネイシャスDの軌跡を収めた2枚組DVD
- 2006年 In The Pick Of Destiny - セカンド・アルバム
- 2012年 RIZE OF THE FENIX - サード・アルバム (歌詞もさることながら国によってはジャケット画像にも規制が入っている)
日本語吹き替え
『ハイ・フィデリティ』以降、高木渉が大半の作品で務めており、ほぼ専属(フィックス)になっている。
この他、三宅健太や江原正士、塩屋浩三なども複数回、声を当てている。
脚注
外部リンク
- Tenacious D (英語)
- ジャック・ブラック - allcinema
- Jack Black - IMDb(英語)




