養老寺(ようろうじ)は、岐阜県養老郡養老町にある真宗大谷派の寺院である。

概要

山号は滝寿山。「養老孝子伝説」の源丞内ゆかりの寺院であり、不老長寿に利益(りやく)があるという。多芸七坊の1つ。

本尊は十一面千手観世音菩薩。

西美濃三十三霊場第二十五番札所。本堂の左にある滝守不動明王堂は養老の滝を修験の場とする。

沿革

伝承によれば、奈良時代の元正天皇の御代、源丞内(養老孝子伝説の実在した人物。後の美濃守)が開いたという。当時は法相宗の寺院であった。天平年間、(養老山麓は法相宗修業地となり、大規模な伽藍が造られた。当時は現在の養老町高林地区(現在より東南約1km)にあった。

永禄年間(1558年~1569年)、織田信長の兵火で焼失するが、天正年間に伊藤祐盛が現在地に小堂として再建し、その後1607年(慶長12年)に美濃国高須藩藩主徳永寿昌の援助で本堂が再建される。このころ浄土真宗に改宗する。

文化財

重要文化財
  • 木造千手観音(十一面千手観世音菩薩)
  • 立像(鎌倉時代初期、寄木造)
  • 太刀(銘国光)(鎌倉時代、徳川家康寄進)
  • 剣銘不明(平安時代)
岐阜県指定重要文化財
  • 不動明王立像 (鎌倉時代作?、木造)

所在地

  • 岐阜県養老郡養老町養老公園1276-1

交通アクセス

  • 養老鉄道養老線 養老駅より徒歩で約20分。

その他

「養老孝子伝説」の登場人物の源丞内の墓は、養老寺の境内に実在する。

毎年3月の春分の日、菊水泉「名水百選」の水を滝守不動明王に奉納し、養老の滝の安全を祈願する。

「養老孝子伝説」は、鎌倉時代の古今著聞集に記載されているものであり、親孝行の教訓として語り伝えられた話という。

滝守不動明王堂の不動明王は鯰に乗ってきたといわれ、鯰を食べて参拝したり、滝に浴すると罰があたるといわれる。

脚注

関連項目

  • 養老の滝
  • 養老公園
  • 養老神社
  • 孝子神社
  • 元正天皇

外部リンク

  • 養老町観光協会(養老寺)

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