『メタモルフォシス〜天界の旅』(原題:Metamorphosis)は、ドイツのギタリスト、ウリ・ジョン・ロートが2003年に発表したスタジオ・アルバム。2003年9月18日に日本のレーベル日本クラウンから先行発売され、その後ヨーロッパでも発売された。2007年の日本盤再発CDは、発売元がアヴァロン・レーベルに変更している。
解説
アントニオ・ヴィヴァルディ作曲の『四季』と、ウリ・ジョン・ロートが作曲したギター協奏曲『メタモルフォシス』から成る。ロートの説明によれば、当初は『四季』をスカイ・ギターで譜面通りに演奏する作品として構想されていたが、その後、カデンツァで曲を終わらせるアイディアが出て、それが『メタモルフォシス』に発展したという。個々の楽章のタイトルはロート自身が付けた。
Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「ひそひそとした朗読や付随的な効果音(風、雨、雷など)が追加されたのを除けば、『メタモルフォシス〜天界の旅』の前半は、ほぼ全編にわたってロートの超自然的なギター・プレイが主題を再現し、ヴィヴァルディの名作を実に素直に解釈している」「このプログラムの前半が、あまりにも堅苦しく統制的だと感じられたとしても、11パートから成る後半(実際の『メタモルフォシス』組曲)が控えており、そこではウリがスカイ・オーケストラを率いて、より自由かつ即興を重視した形でヴィヴァルディの協奏曲4曲を解釈している」と評している。
収録曲
1.及び14. - 24.はウリ・ジョン・ロート作曲、2. - 13.はアントニオ・ヴィヴァルディ作曲。
- 季節への前奏曲 "Prelude to the Seasons" – 1:44
第1番“春”
- 春の訪れ "Venga La Primavera" – 3:27
- 4月の雨 "April Rain" – 2:24
- 春の勝利 "The Triumph of Spring" – 3:59
第2番“夏”
- 夏風の物語 "Tales of the Summer Wind" – 4:58
- 7月の雷 "Thunder in July" – 1:33
- 暴風雨-雷鳴と稲妻 "The Tempest - Tuona e Fulmina" – 3:19
第3番“秋”
- ケイロンとセレノス "Cheiron and Selenos" – 4:41
- 10月の涙 "Teardrops in October" – 2:01
- アルテミス "Artemis" – 3:13
第4番“冬”
- 氷、風、火 "Ice, Wind & Fire" – 3:14
- ヤスナヤのスレイベル "Sleighbells at Yasnaya" – 2:10
- 風の戦い "War of the Winds" – 2:55
第5番“メタモルフォシス”
- 雷鳴のカデンツァ "Thunder Cadenza" – 1:25
- 夜の叫び "Cry of the Night" – 2:28
- 夏の息吹 "Summer's Breath" – 0:42
- ロデオ "Rodeo from Hell" – 0:57
- 永遠の別れ "Les Adieux" – 1:26
- 春の幸福 "Springtime Euphoria" – 2:11
- ショパンの心 "The Heart of Chopin" – 2:17
- 水の妖精の踊り "Dance of the Water Spirits" – 0:45
- 変容 "Transfiguration" – 1:18
- 生命の訪れ "Venga la Vita" – 2:08
後奏曲
- 永遠の朝 "The Morning of Forever" – 2:56
参加ミュージシャン
- ウリ・ジョン・ロート - ギター、ナレーション、アレンジ
- ステファン・ベントリー=クライン - 第1ヴァイオリン
- ブライアン・ライト - 第2ヴァイオリン
- ジャイルス・フランシス - ヴィオラ
- ニック・ホランド - チェロ
- ルーシー・ショウ - コントラバス
- ドン・エイリー - ハープシコード
- クリス・ロウ - ティンパニ、パーカッション
脚注


![3/5 メテオラ/ギリシア [世界遺産] All About](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/4/3/6/1/9/meteora12.jpg)

