「ブルー・ファイア」(There! I've Said It Again)は、レッド・エバンスが1941年に発表したポップスのスタンダード・ナンバー。ボビー・ヴィントンの3曲目のナンバーワン・ソング。共作者は、デイブ・マン。
解説
オリジナルはバンド・リーダー兼シンガーとして1940年代から1950年代に活躍したヴォ―ン・モンロー盤で1945年に大ヒットした。ボビー・ヴィントンがシンシナティでコンサートを開いていた時、地元のDJがこの曲をボビーに録音するよう忠告したという。ボビーは驚いたものの「ブルー・ヴェルヴェット」に次ぐシングルとしてニューヨークでワン・テイクで録音し1964年の1月4週間トップを記録した。イージー・リスニング・チャートでも1位を記録したものの、イギリスでは34位にとどまり、日本でもマイナー・ヒットにとどまったがアメリカで次に全米第1位を記録したのがビートルズの「抱きしめたい」であったことからアメリカン・ポップスからBritish Invasionへの交代期のレコードとして忘れられない。同名のアルバムも全米8位、を記録した。邦題は原題とは異なり「ミスター・ブルー」という愛称から意図的に「ブルー」のついたタイトルと曲のイメージからつけられたようだ。「ブルー・ヴェルヴェット」に次いで連続のナンバー・ワン・ヒットをだしたボビーは人気の絶頂期を迎えていた。
主要なカヴァー
- ナット・キング・コール(1947)
- サム・クック全米81位(1959)
- ヴィック・ダモーン
- ジュリー・ロンドン
- レイ・チャールズ・シンガーズ
- ジョニー・マティス
- シャーリー・バッシー
脚注
参考文献
- Top Pop singles; 1955-2012, ed. by Joel Whitburn Record Research, c2013
- Top Pop Albums; 1995-1992, ed. by Joel Whitburn Record Research, c1993
- Top Adult contemporary singles; 1961-2006, ed. by Joel Whitburn Record Research, c2007
- Billboard book of number one singles, by Fred Bronson, Billboard Publications, c1985
- Complete book of the British Charts by Neil Warwick, Jon Kutner & Tony Brown Omnibus Press, c2004
- Who wrote that song, by Dick Jacobs & Harriet Jacobs,Writer's Digest Books c1994



