ギーマ(学名:Vaccinium wrightii)はツツジ科スノキ属の常緑低木〜小高木。

和名は琉球方言名に由来。別名:ヒメシャシャンボ、沖縄方言名:ギマ、ゲーマ、ウチギ。

特徴

高さ1–4m。葉は低い鋸歯縁で葉柄は1–4mm、互生する。葉先は普通尖るが、シャシャンボのようには伸びない。花は淡桃〜白色、スズランのような壺型で、長い花柄があり、横に伸びた花序から垂れ下がる。果実は径7mmの球形の液果で、秋〜冬に黒紫色に熟する。果柄はシャシャンボより長い。全体的にシャシャンボに似るが、葉も樹高も一回り小さく、葉先が伸びない点などで異なる。

分布と生育環境

奄美群島〜沖縄諸島、石垣島、小浜島、西表島、与那国島に普通だが、宮古諸島には産しない。国外では台湾にも分布する。非石灰岩地の林縁やマツ林内、乾いた尾根の低木林など。酸性土壌を好む。樹高1–2mの個体が多い。

利用

公園樹や庭木、盆栽用。果実は甘酸っぱく、シャシャンボと同様に食用となる。

脚注

参考文献

  • 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “ギーマ Vaccinium wrightii A.Gray”. BG Plants 和名-学名インデックス (YList). 2024年7月15日閲覧。
  • 新里孝和; 嵩原建二『伊江島の植物図鑑』伊江村教育委員会、2002年。 
  • 大川智史; 林将之『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄〜八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024。 
  • 片野田逸郎『琉球弧・植物図鑑 from AMAMI』南方新社、2019年。ISBN 9784861244056。 
  • 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350。 

外部リンク

  • ギーマ 野の花賛花 ―自生の姿を追って―
  • ギーマ うちなー通信
  • ギーマ おきなわの木
  • ギーマ 林野庁 西表森林生態系保全センター
  • ギーマ 西表島植物図鑑
  • ギーマ こまつなの部屋

ギーマ 写真とうた

ギーマ Vaccinium wrightii 沖縄の維管束植物 花の図鑑 おきなわカエル商会

ギーマ *花写真館*

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