ロバート・アレキサンダー・ブラックウェル(Robert Alexander Blackwell、1918年5月23日 - 1985年3月9日)は、アメリカ合衆国の音楽プロデューサー、ソングライター、編曲家、バンドリーダーである。レイ・チャールズやリトル・リチャードなどのプロデュースを手がけたことで知られる。
経歴
ロバート・ブラックウェルは、1918年5月23日にワシントン州シアトルで生まれる。1940年代にピアニストのレイ・チャールズやトランペット奏者のクインシー・ジョーンズらとともにバンドを結成。作曲の勉強のためにカリフォルニア州ハリウッドに移った後、スペシャルティ・レコードで編曲家および音楽プロデューサーとしての活動を開始。
1955年の秋、リトル・リチャードのプロデュースを開始し、ニューオリンズにあるJ&Mレコーディング・スタジオで行なったレコーディングにはピアニストのヒューイ・"ピアノ"・スミス、ドラマーのアール・パーマー、サックス奏者のアルヴィン・"レッド"・タイラー、ギタリストのエドガー・ブランチャードとジャスティン・アダムズ、ベーシストのフランク・フィールズも参加した。ブラックウェルは「トゥッティ・フルッティ」、「のっぽのサリー」、「グッド・ゴーリー・ミス・モーリー」、「レディ・テディ」、「リップ・イット・アップ」などリチャードのヒット曲を手がけたほか、1957年に発表されたサム・クックの「ユー・センド・ミー」のプロデュースを手がけた。
1957年にスペシャルティ・レコードを離れ、クックをキーン・レコードに移籍させた。1959年にクックとともにキーン・レコードを離れた。同年にマーキュリー・レコードとA&Rディレクターとして契約を結び、1963年まで務めた。この間にブラックウェルは、リチャードのマネージャーとなり、以降1970年代までリチャードと活動を共にした。
1985年3月9日の夜、ウィッティア病院医療センターで死去。この2日後に死因が肺炎の合併症であることが明らかになった。
主な作品
作詞作曲(共作)・プロデュース
- リトル・リチャード「のっぽのサリー」(1956年)
- リトル・リチャード「レディ・テディ」(1956年)
- リトル・リチャード「リップ・イット・アップ」(1956年)
- リトル・リチャード「グッド・ゴーリー・ミス・モーリー」(1958年)
プロデュース
- サム・クック「ユー・センド・ミー」(1957年)
- アイク&ティナ・ターナー『ライヴ! ジ・アイク&ティナ・ターナー・ショウ』(1965年)
- アイク&ティナ・ターナー『ジ・アイク&ティナ・ターナー・ショウ Vol.2』(1966年)
- ボブ・ディラン『ショット・オブ・ラブ』(1981年)
脚注
出典
参考文献
- Larkin, Colin, ed (1997). The Virgin Encyclopedia of Popular Music (Concise ed.). Virgin Books. ISBN 1-85227-745-9
- Pollock, Bruce (2014) [1997]. Rock Song Index: The 7500 Most Important Songs for the Rock and Roll Era. Taylor & Francis. ISBN 1135462968




