KOKIA(コキア、本名:吉田 亜紀子(よしだ あきこ)。1976年7月22日 - )は、日本の女性シンガーソングライター・ボーカリスト。

内閣府「災害被害を軽減する国民運動」のサポーター。 公式ファンクラブ名は「club ancoro」。ファンクラブの会員を「ancoro」と呼ぶ。

概要

1998年(平成10年)デビュー。芸名は、本名「亜紀子(あきこ)」を逆読み「こきあ」それをローマ字表記「KOKIA」にしたものである。誕生日である7~8月に花をつけるコキアという名前の植物がある。なお、のちの一作「調和 oto 〜with reflection〜」では、日本語で仮に詠んだ歌詞を反転させ、架空言語の歌詞を創り出して詠んでいる。

来歴

出身は吉祥寺である。幼少の頃からヴァイオリンやピアノを通じて、音楽の楽しさと触れ合う。小・中学校は立教女学院に通い、賛美歌に慣れ親しむ。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部に進学(ともに声楽専攻)。また、学生時代にECCのホノルル市長杯英語弁論大会という日本の高校・大学生対象英語スピーチコンテストに出場し、優勝した。

大学在学中の1998年(平成10年)にシングル「愛しているから」でポニーキャニオンよりデビュー。

2000年(平成12年)、ポニーキャニオンとの契約が終了すると、ЯKS(河村隆一プロデュース)作品にボーカリストとして、シングル2枚とアルバム1枚に参加する。

2001年(平成13年)、ビクターエンタテインメントと契約・移籍後に第1弾4thシングル「tomoni」を発売。2003年(平成15年)、8thシングル「かわらないこと 〜since 1976〜」がドラマの主題歌、続く9thシングル「The Power of Smile」がCMソングにそれぞれ使用され、テレビ朝日系『ミュージックステーション』に「The Power of Smile」で初出演した。

2004年(平成16年)、アテネオリンピック日本選手団公式応援ソングとなった11thシングル「夢がチカラ」がテレビや新聞などのメディアに広く採り上げられた。2005年日本国際博覧会では、加藤登紀子らと共に、自然をコンセプトとしたライブを実施した。

2006年(平成18年)、初のベスト・アルバム『pearl 〜The Best Collection〜』と初のDVD『Jewel 〜The Best Video Collection〜』をそれぞれ発売。同年5月、個人事務所であるanco&co.を設立、独立。独立直後には、六本木スイートベイジルにて初のマンスリーライブを開催。第1・第3火曜日にインターネットラジオ「KOKI薬曲」を放送したり、映画『おじいちゃんのチューリップ』を制作したりと幅広く活動している。

2007年(平成19年)、フジテレビ系『カワズ君の検索生活』で楽曲「ありがとう…」が使用され、反響を受けたことで同曲が再発売された。新潟県中越沖地震の災害を受け、柏崎コミュニティ放送のみでの楽曲「私にできること」を提供。同曲が放送局で流れるまでの経緯は、テレビや新聞等でも採り上げられた。この時の読売新聞の記事の抜粋が、高校現代社会の資料集に掲載された。自衛隊からの招待を受け、柏崎市民プラザにて同年8月6日に「未来へはばたけ柏崎コンサート」で、3,000人の観客を前にして、陸上自衛隊東部方面音楽隊の伴奏で、応援ライブを行った。同曲は自主制作盤として新潟県柏崎市を中心に発売されている。11月にはビクターエンタテインメント内部のアニメ作品専用レーベルであるフライングドッグより16thシングル「Follow the Nightingale」を発売。

2008年(平成20年)からはアルバム作品を中心とした作品発表を行っている。ジャズ音楽専門誌『ADLIB』では、上妻宏光や小泉ニロとともに、ADLIB AWARD2008国内ワールド/ニュー・エイジ賞を受賞した。また、新潟県中越沖地震においての今までの復興支援活動が評価され、社団法人日本青年会議所主催の青年版国民栄誉賞「第22回 人間力大賞」において、福祉・教育のジャンルにノミネートされ、2008年度まちづくり市民財団奨励賞を受賞している。

2009年(平成21年)、ヨーロッパツアーを終え「Life Trilogy 〜いのちの歌3部作〜」と題し、3部構成で配信限定シングルのリリースを開始。第一章「君をさがして/last love song」、第二章「single mother/クリスマスの響き」、翌2010年にリリースされた第三章「孤独な生きもの/あの日の私に」は限定配信されたiTunes StoreのJ-POPアルバム部門において連続1位を獲得。

2010年(平成22年)、日本赤十字社大阪府支部で制作した赤十字社の活動映像「私たちの想い」のBGMにKOKIAの「命の光」が採用され、日本赤十字社大阪府支部のホームページで公開される。

2011年(平成23年)、ゲームソフト『ファイナルファンタジーXIII-2』(PS3・Xbox 360)のゲストボーカルとして参加、「ノエルのテーマ 〜最後の旅〜」を歌う(楽曲はゲームのサウンドトラックに収録)。

2012年(平成24年)、清本りつ子が元々歌っていた至学館高等学校校歌「夢追人」の、KOKIAの歌唱によるCD化が決まり、シングルとして発売された。

2013年(平成25年)から2014年にかけてロンドンへ渡っていた。

2014年(平成26年)、結婚。2016年(平成28年)、出産。

2017年(平成29年)、新潟県中越沖地震10周年合同追悼式(主催:柏崎市、刈羽村)にて追悼献歌を行った。2017年から、tontontonプロジェクトの一環として動物をテーマとしたアルバムをコキア印にてリリースしている。

2020年(令和2年)、COVID-19によりコンサートが中止になる中、同年4月より、配信ライブ『1 to 1 Live for you』を開始した。この配信ライブは、YouTubeのKOKIAオフィシャルチャンネルで行われることが多い。同年、音楽デジタルディストリビューションサービスであるTuneCoreを用いながら、シングルのデジタル配信を開始した。同年、ロンドンへ渡り、2023年に日本へ帰国した。

2021年(令和3年)、東京オペラシティコンサートホールでVimeoを用いて有料の無観客配信コンサート『KOKIA 2021 Live stream concert – THE MISSING PIECE –』を実施した。

2022年(令和4年)、オフィシャルホームページ新装のためにCAMPFIREにてクラウドファンディングを実施し、目標金額を上回る資金が集まった。同年4月30日、新しいオフィシャルホームページにリニューアルした。同年6月25日、東京オペラシティコンサートホールで、アニメやゲームのために書かれた楽曲を歌う有料の無観客配信コンサート『KOKIA livestream concert 2022 – History of My pieces -』を実施した。音楽デジタルディストリビューションサービスであるTuneCoreで100万回再生を達成した。

2023年(令和5年)、KOKIA YouTube公式アカウント「KOKIA official」にて「フクロウ」が100万回再生された。6月28日に空気録音への使用を許可する楽曲であるハイレゾシングル「白いノートブック」を配信でリリースした。 また11月22日には、KOKIA 25th Anniversary Best Album『The Lighthouse』と2019年にCDで発売された洋楽カバーアルバム『Watching from Above 2』を配信でリリースした。

日本国外での人気・活動

海外では早くから注目され始め、1999年(平成11年)、アルバム『songbird』が香港で発売され、その中に収録された3枚目のシングル「ありがとう…」が、同年の香港国際流行音楽大賞で3位を記録し、サミー・チェンが広東語でカバーした「ARIGATOU」が1位を記録した。アルバム収録曲「私は歌う小鳥です」は香港圏域のファンケルのテレビCMソングに使用されたことを受け、香港でワンマンライブも行った。

2001年(平成13年)、移籍第2弾となった5枚目のシングル「Say Hi!!」が日本を除くアジア地域で資生堂のテレビCMソングに使用された。同年末には香港の大晦日の4大カウントダウンイベントに出演。上記の「ありがとう…」の香港でのヒットもあり、この流れで日本より先にアジアで人気を確立する。

2002年(平成14年)にはアルバム『trip trip』収録曲の「a gift」がヨーロッパ全土のスバルのテレビCMソングに使用された。サントリー烏龍茶のCM曲を書き下ろし、中国上海で放送される。中国では、アルバム『trip trip』に、この曲を収録した特別バージョンが発売された。

2006年(平成18年)には音楽の国際見本市であるMIDEM(カンヌ)に、Rin'やRie fuらとともに出演。フランスではアルバム『aigakikoeru』が日本盤に先駆けて発売。2006年・2007年はパリで、2008年にはフランス・ベルギーでライブを行った。特に2008年のパリ公演でおよそ1,800人を動員し、フランスでも人気を確立しつつある。

2008年(平成20年)12月には、「MUSIC GIFT」プロジェクトと称して、「Remember the kiss」(ブルックリンの教会で、地元のゴスペル聖歌隊と共に収録した英語バージョン)を収録したCDをニューヨークで1万枚、サンタクロースの衣装を着て、無料で配布。この活動に対して、ジョージ・W・ブッシュ大統領とローラ・ブッシュ夫人から感謝の手紙が送られた。「Remember the kiss」は、アメリカ同時多発テロ事件の映像に接してKOKIAが制作した曲である。

2009年(平成21年)には、フランス・ベルギー・ドイツ・ポーランド・アイルランドでのライブを行った。ワールドツアーで複数の国で公演を行うのは2回目。

2010年(平成22年)には、ロシア・ポーランド・オーストリア・ドイツ・フランス・スペイン・イギリスでのライブを行った。現在、アルバムはすべて海外で発売されている。なお、アルバムには歌詞が英語のみの曲も収録されていることが多い。

2016年(平成28年)には中国(上海)でのライブを行った。

2017年(平成29年)には中国(上海、広州)でのライブを行った。

2018年(平成30年)には中国(上海、広州)・フランス(パリ)でのライブを行った。

2019年(令和元年)には中国(上海)でのライブを行った。

2021年(令和3年)にはBilibiliのKOKIA公式アカウントのフォロワー数が10万人を越えた。同年、東京オペラシティコンサートホールでBilibiliを用いて中国限定の有料の無観客配信コンサート『KOKIA 2021 Live stream concert – Missing you –』を実施した。

2022年(令和4年)、中国ではBlu-ray『History of My pieces』が日本盤に先駆けて発売。

2023年(令和5年)には中国(上海)でのライブを行った。

2024年(令和6年)には、8月に中国(上海)、11月に中国(北京、広州、深圳、成都)でのライブを行った。

人物・エピソード

母子家庭で育ち、祖父は海運会社を経営していた。

音楽性や歌声は音楽評論家の富澤一誠に高く評価され、『Mの黙示録』(テレビ朝日系、2001年12月23日)で紹介された。『題名のない音楽会21』(テレビ朝日系、2004年7月18日)では「O sole mio」で29.5秒間のロングトーンを披露した。また、第56回全国理容競技大会のオープニングセレモニーでは国歌「君が代」を独唱した。

手を動かしながら裸足で歌う。

大のエクアドル産バナナ好きである。エクアドル産にこだわりを持ち、ラジオ番組では産地を明かされない状態の複数のバナナを出される中、食べ比べてエクアドル産バナナを言い当てた。

幼少時よりスキーに親しみ、SIA検定シルバークラスを取得した。

ディスコグラフィ

シングル

配信限定シングル・アルバム

ЯKS feat. KOKIA シングル

非売品シングル

アルバム

オリジナル・アルバム

コキア印限定販売アルバム

コンピレーション・アルバム

カバー・アルバム

ライブ・アルバム

コラボレーション・アルバム

DVD/Blu-ray

参加作品

楽曲提供

タイアップ

ミュージック・ビデオ

主なライブ

ワンマンライブ・主催イベント

出演イベント

書籍

  • KOKIA 10th memorial book、総合法令出版、2008年
  • BackStage All about her、株式会社anco&co、2011年
  • ママのだいじさん、主婦と生活社、 2019年
  • ハッピー力―――親子の「ハッピー」を育てる、あさ出版 、2019年

写真集

  • OnStage All about her. 株式会社anco&co、2011年

メディア出演

ラジオ

  • The Essence of Music(2024年10月6日 - 、ミュージックバード)

イメージモデル

  • cocochia(オーガニックブランド)
    • 親子イメージモデル。2018年~。cocochiaのブランドロゴのデザインを担当し、KOKIAの楽曲「小さなうた」がブランドムービーに使用されている。2019年、都営地下鉄三田線・都営地下鉄大江戸線の電車内のcocochiaの広告に登場した。

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • 日本版オフィシャルサイト: 2022年4月30日~
  • ビクターエンタテインメントによるアーティストページ
  • KOKIA YouTube公式アカウント「KOKIA official」
  • KOKIA bilibili公式アカウント「KOKIA_OFFICIAL」
  • KOKIA facebook公式アカウント「KOKIAofficial」
  • KOKIA Instagramアカウント 「kokia_musician」
  • KOKIA Weiboアカウント 「KOKIA_吉田亜紀子」
  • TuneCore Japan(音楽デジタルディストリビューションサービス)
  • KOKIA X公式アカウント
  • KOKIA - Myspace
  • KOKIAブログ「otonami」
  • KOKIAブログ「otonami×アメブロ」(2010年から2013年のみ。)
  • オフィシャル通販サイト「コキア印」
  • フランスのKOKIA ONLINE SHOP
  • 中国語で記載されたオフィシャル通販サイト

インタビュー

  • KOKIA「pearl ~The Best Collection~」インタビュー
  • KOKIA配信限定シングル第1弾「君をさがして/last love song」インタビュー(2009年8月6日)
  • KOKIA「REAL WORLD」インタビュー(2010年3月30日)
  • KOKIA「Musique a la Carte」インタビュー(2010年9月22日)
  • KOKIA「moment」インタビュー(2011年5月13日)
  • KOKIA「心ばかり」インタビュー(2012年3月6日)
  • KOKIA「COLOR OF LIFE」インタビュー(2014年2月12日)
  • KOKIA「I Found You」インタビュー(2015年3月18日)
  • KOKIA「Tokyo Mermaid」インタビュー - ウェイバックマシン(2022年3月25日アーカイブ分)(2018年4月20日)
  • KOKIA「Tokyo Mermaid」インタビュー(2018年5月9日)
  • KOKIAライブベストアルバム『ALIVE -the live history-』インタビュー - ウェイバックマシン(2020年9月28日アーカイブ分)(2019年4月25日)
  • KOKIAライブベストアルバム『ALIVE -the live history-』インタビュー(2019年4月28日)
  • KOKIA 絵本「ママのだいじさん」インタビュー(2019年8月16日)
  • 息子が3歳でバイリンガルに!KOKIAの「頑張らない」育児法 - ウェイバックマシン(2019年9月29日アーカイブ分)(2019年9月29日)

23 Kokia Stock Photos, HighRes Pictures, and Images Getty Images

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KOKIA's 25th Anniversary Countdown

Kokia Stock Photo Adobe Stock

Kokia (singer) Alchetron, The Free Social Encyclopedia